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「ドッグヴィル」

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しばらく重い映画は見るまいと思ってたけど、ついにディスカスから届いてしまった「ドッグヴィル」。
時間もほぼ3時間という長さだし、今の私に耐えられるんだろうかーと思いながら、
でもベタニーが出てるんだよ!と自ら「鼻先に飴ぶらさげ作戦」で励ましつつ?スタート。

ドッグヴィルという小さな村に、ある女性グレースが逃げこんできた事から始まる物語。
スタジオの中を線で区切ってあるだけの簡素なセットで俳優陣の淡々とした演技で話が流れて
いきます。

暗い重い作品だと覚悟していたからか、夜に見ても うなされることはありませんでした。
しかし!よそ者グレースに酷い仕打ちをする村人たちがすごく不快で、もう途中で見るの
やめたろかな、もう!と思いましたさ(~_~)
ほんとに「こんなことするかっ?」と腹立てながら見たけど、見終わった後ふと肩の力を抜いて
もしももしも自分があの閉塞的なドッグヴィルの住人の1人だったら・・と考えてみた。
孤独なグレースを自分一人で守ってあげられるか?
「絶対に守るさ!」とは胸を張れないと思った。今まで慣れ親しみ積み重ねてきた村の仲間との
平穏な調和を乱してまで、自分を犠牲にしてまで、グレースを守り抜ける自信は私にはなさそう
な気がする。

でも彼ら全員に共通しているのは、グレースにしても村人たちにしても、それぞれ自分の身や
生活を守りたいがゆえのことから始まってしまったというか、人間って誰でもこんなとんでもない
ことをしでかしてしまう要素があるってことなのかなと。
いや、とんでもないことではなくて、自分の中にある触れられたくない核心を突かれて、怒りや
焦りなど様々に渦巻いた感情が噴出してしまうと、正義など簡単に崩れてしまって、一気に自分の
傲慢さとか利己的な部分が侵食してしまうのかも。
きっともっと哲学的な意味が込められてるのかもしれないけど、今の私にはこれがマックスで
ございます。レビューなどで「人間の内面をえぐった衝撃の問題作!」のような感じで紹介されてた
と思うのだけど、まさにそうでした。

と、まじめに語ってみるのはこのくらいにして・・・
ニコール・キッドマンが綺麗で可愛くて、まるで陶製のお人形さんのよう。
まぁ、内容が内容だけにアレでしたけど(どれでした?)ベタニーとのショットは長身もの同士、
絵になっててずっと眺めてたいわ~なんて、せっかくのベタニーなので脱線も交えながら
見ました。ベタニー作品は何度も見たいと思うけど、これだけはもういいです(笑)
もちろん表情とかが素敵だったけど。以上、今週のベタニー祭♪でした。

「ダ・ヴィンチ・コード」、なかなか落ち着いて読めずにいるけれど ぼちぼちっと進行中。
ベタニーが演じるシラス役に今からゾクゾクしてます。薄幸で危険な香り漂うすごく面白みのある
役柄っぽいし、色素欠乏症を地で演じられそうなくらい色白な彼にはハマリ役でしょう。
しかし、またヌードシーンがあるのでしょうかねぇ。本には露出度の高い模写があるのでちょっと
勘弁して~。上半身だけならまだしも「ロック・ユー!」みたいなオールものは・・(汗。)
だって、この人は服を着てる方がかっこいいし、願わくば脱がないで欲しい。

by chiko_patanyan | 2006-03-16 21:24 | 映画