VIVA なオチ。

昨日の日経夕刊に載ってたコラム 「匂い泥棒」
by アーサー・ビナードさん。
ちょっと面白かったので ご紹介をば。

ケチな男が鰻屋の隣に引っ越してきて
毎日漂ってくる美味しそうな蒲焼きの匂いを
おかずに夕飯を食べてたところ、月末になって
鰻屋の旦那が 「匂いの嗅ぎ賃」 の請求に
やってきたそうな。 わかったわかった、と
懐から金を取り出し、ちゃぶ台の上に
チャリーン!と落とすも すぐに拾い上げて
再び懐の中へ仕舞うケチ男。
嗅ぎ賃ゆえ、お金の音だけで支払ったという
「しわい屋」 という古典落語だそうな。

在日3年目のビナードさんは、嗅覚の借りを
聴覚で返す発想にエスプリ(笑)を感じ
腰を抜かすほど感銘を受けたとか。
この発想は日本ならではのものかもしれんと
思いながら、アメリカの実家に帰った時
とある飲食店に 「Free Smells」=匂いは無料
の看板を発見。 もしや西洋にも存在するのか?
と思い、探すこと4年。 フランスの 「匂い泥棒」
という、16世紀から伝わるお噺を見つけたという。

串刺し肉をローストする専門店の隣にパン屋が
あって、車引きの男が一番安いフランスパンを
買い、小窓から出てくる お肉を焼いている煙に
パンをかざしながら食べていたそうな。
それを見たロースト屋の親父は 「匂いを盗み
やがって」 とカンカンに怒って代金を請求。
危うく殴り合いになりそうなところを
通りがかった とんまな名物男ジャンが仲裁に
入る。 車引きの男にその代金である銀貨を
財布から出させて、ジャンは店のカウンターに
勢いよくチャリーン!・・と、鰻屋と同じオチの
お噺だったそうな。

どちらのお話も今まで知らなくて
ビナードさんと同じく、発想にたまげた~。
そいでもって、フランスにも同じようなお話が
あったとは、にゃんと面白いものかと。

「ちりとてちん」 を見てると、落語のお噺の
再現劇が流れたりして、いつも楽しかったり
おおお!粋やな~と一人で唸ったりなんかして
昔、今は亡き桂枝雀さん (英語落語に初めて
挑戦された人かと?) にちょこっとハマった
こともあって、落語には元々興味があったん
ですけど、なんかますます好奇心をくすぐられた
というか。 徒然亭一門がほんとの落語家さん
たちだったら、絶対聞きに通うやろなぁ。
特に草々 ・・・ て、四草はどうした!(笑)
いや、四草は落語してるより 静かに佇んでる方が
個人的にはツボなもんで。 草々の落語は
輝いてて かっこいいなぁと♪
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by chiko_patanyan | 2008-02-07 16:30 | 雑記